SS~いじめ・パワハラについて考察するブログ

いじめやパワハラについて考えていきたいと思います!

ギャグといじめ

「権力志向」と並ぶ、いやもしかしたらそれよりも強い原因であるかもしれないと思うのが「ギャグ」です。権力志向は「いじめるのがおもしろい」ということでいじめを現存させるのだが、ギャグはそれに加えて「おもしろいものを見たいから」という形でいじめを現存させもする。ただ、ただ、おもしろいんです。

いじめの原因がギャグとか言ったら「不謹慎」と言われるかもしれません。いじめられる側は大変であり、その原因がギャグとか言うのは完全にいじめる側の立場に立ったとらえ方だと……。

しかしいじめの定番の一つに「裸にする」というのがある。トイレとかで脱がされたりして。ひどいいじめの部類だよね。でも某江頭氏は自分でそれやって人気出てる。また悲しい会社の世界では宴会盛り上げ役でほとんどいつも脱いでるおじさんが本当にいる。少し前、芸能プロの社長が社員の顔を鍋につけて問題になったけど、これも同じかな。人が予想を越えた変なことをする、これが単純におもしろいんですよ。

いじめが存在するには理由がある。理由はいじめる側、いじめられる側、傍観する第三者から紡ぎ出される。「おもしろいものが見たい」といういじめる側の欲求にいじめられる側が屈服し、第三者が傍観を決めればいじめが現出する。この場合いじめの主原因はギャグと言えるのではないだろうか。

 

この問題は実は深い。日本の文化全体に関わる面もある。例えばダウンタウンみたいなのがいじめの促進になりやすいとは言えると思う。人をバカにしたり、人を傷付けたりすることに面白味を見出しているから。しかしダウンタウンは日本のお笑い芸人の中では王様に近い。人をバカにする、人を茶化す感じで傷付ける、これは人と人の間の序列みたいのを破壊するので人に一種の爽快感を与えるのかもしれないと思う。だとすれば日本の社会はやはりみんな言いたいことも言えず、抑圧性と序列制度が強い社会なのかなと思ったりもする。例えばアメリカとかはお笑いと言ってもシケギャクの連発で日本みたいに自分を貶めたり、他人をいじめたりするみたいのは少ないからね。やっぱ日本の社会は全体に閉じてるんだよ。

だがいずれにしろ言えるのはここでダウンタウンを否定したり、日本の社会はダメだとか言っても仕方ないということ。日本で生きて行くことを選択する限りではそうだと思う。

少し話がずれたけど、このようにいじめとギャグの問題は強い上に結構深い。でも、そうだからこそギャグとのつながりを見切ることはいじめられる側にも様々な戦略を与える端緒になると思うんですよ。