SS~いじめ・パワハラについて考察するブログ

いじめやパワハラについて考えていきたいと思います!

農民気質

 

 

とりあえず思ういじめの主原因の3つめ。それがこの農民気質です。

 

日本はアメリカとか英仏独よりいじめが多いような気がする。ちゃんと調べたわけじゃないし、また仮に調査資料があったとしても実態を反映している保証もないので(生徒が自殺してもいじめはなかったとか言う学校がある位だから調査資料が実態を反映していると考えるのは短絡だよね)、結局勘なんだけど。しかし、何と言うか、ジメッとしたところはあるよね、日本人。ウエットと言うか。それ自体はプラスでもマイナスでもないと思うの。ウエットと言うのは情緒的なものを重視するとか、ストレートより婉曲な表現を好むということだから。「おくゆかしい」とか日本人の言う「おもてなし」とかはウエットな感覚を基礎としていると思う。でもこのウエットな感覚が農民気質と結び付けば、いじめ多発の現象にもつながりやすいと思うんだ。

日本はずっと農耕社会だったよね。商業も少しはあったけど、江戸大坂京とか長崎博多尾張など有名都市以外はほとんどがすっげぇ農村だったと思う。
で今でもすっげぇ農村というところはあるんだけど、「田舎の生活に憧れる」と言う人がいる一方、「田舎は閉鎖的で人間関係が難しい」と言う人も多いよね。でどちらかと言えば後者が主流と思う。だから田舎は人口激減で、その存続自体がヤバくなってきてるところがいっぱいある。でも昔は上記したよう日本のほとんどがすっげぇ農村だった。街灯もない農村に行ったら怖いんだけど、昔は日本のほとんどがそんな感じだったんだよ。だから昔は日本のほとんどのところが「閉鎖的で人間関係が難しい」場所だったんじゃないかと思うんだ。
で何で農耕社会が「閉鎖的で人間関係が難しい」ところになるかと言えば、少なくとも昔の農業は本当にみんなが協力する必要があったからだと思うんだ。機械もないし、化学肥料もない。生産の基礎となる科学知識も乏しく、自然災害等のイレギュラーな事態になった場合の社会保障もない。サバイバルだよ、本当。でそういう状況下でみんな一生懸命やってるのに一人だけ「そのやり方は違う」とか「俺はそんなの嫌いだ。俺はこうする」とか言ってる人がいたらどうする?困るよね。一人分だけでも労働力が減るし、それに同調する人間が出てきたらもっとヤバい事態になってくる。だから昔の農村はそういう人間を排除する必要があったと思うんだ。で事前にその危険の有無を確かめるためにもお互いがよく知っておく必要があり、また知らない他人は入れたくない。こうやって農村の「閉鎖的で人間関係が難しい」という性質が強められたと思うんだ。
で、ここからが本論なんだけど(笑)、現代でも「日本人は横並び意識が強い」とか言われるよね。某コンビニチェーン帝国を築いた前会長は「今は多様化の時代と言われるが……(中略)私が商売を通じて見る日本人の姿は明らかに画一化の時代です。…(中略)日本ほど画一化の国はありません」と言っている。横並び意識、画一化、これを言い換えれば日本人はみんなと一緒であることに安心し、みんなと違うものに不安感や忌避感を覚えるということだよね。ということは、今現在のリアルな事として、日本人に農耕民族のDNAが強く存在しているということではなかろうか。現代の日本人は一方では「いじめはよくない」と言いつつ、隠れて(時には堂々と)いじめのようなことをやってる。そういう矛盾的な事を、ある意味当たり前のものとして健康に、行っている。これは日本人に農耕民族のDNAが今でも色濃くあることじゃないのかなと思った次第です。
まあいいや。農耕民族少し長くなって来たから分けて書きます。今日はここまでにしときます。